2009/11/11 (水) 「私が見た被差別部落、メディア、日本」 角岡伸彦氏講演開催

11月11日(水)夜、本郷キャンパス工学部2号館9階93B教室で、公開講座「メディアと多元性(ダイバーシティ)」を開催します。

今回のテーマは「私が見た被差別部落、メディア、日本」です。

戦後憲法によって言論の自由が保障されている日本にも、たくさんのタブーが存在してきました。しかし、日本のマスメディアは、こうした社会的タブーを主体的に克服してきたというより、防禦的かつ他律的に対応することによって、むしろそれらを温存する側に加担してきたと言えるのではないでしょうか。その最たる例として、被差別部落に関する問題が挙げられるでしょう。

今回の「メディアと多元性(ダイバーシティ)」では、この問題について長年発言を続けてきたノンフィクションライターの角岡伸彦さんをお招きして、日本のもっとも古い差別問題のひとつである被差別部落問題と、それに対するこれまでのマスメディアの対応(のまずさ)について、ならびに被差別部落問題の未来について話を聞き、議論します。参加費無料です。ふるってご参加ください。

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主題:私が見た被差別部落、メディア、日本
日時:2009年11月11日(水)18:30-20:30(開場18時10分)
会場:東京大学 本郷キャンパス 工学部2号館 9階93B教室
講師:ノンフィクションライター・角岡伸彦さん
企画:東京大学大学院学際情報学府林香里研究室有志
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プログラム

18:30 司会者による挨拶・講師紹介(約5分)
18:35 角岡伸彦さん講演 (約1時間30分)
20:00 質疑応答(約30分)
20:30 閉会

開催主旨

「メディアと多元性(ダイバーシティ)」プロジェクトは、マスメディア/ジャーナリズムの研究者と実践者が、ともにメディアの多元性について考えていく場として、2009年10月に発足しました。日本の歴史の中で形成されてきた国内の様々な問題や、今日のグローバリゼーションの潮流によって、日本社会は、その多元性と向き合うことがこれまで以上に求められています。しかし、これまでの日本のマスメディア/ジャーナリズムにおいては、その責務は十分に果たされてきませんでした。このことは、激動の時代にある日本の言論空間において、今日あらためて突きつけられた重要な課題であるといえるでしょう。以上の問題意識のもと、日本の言論空間の多元性、ひいては日本社会の多元性を考えるために、マスメディア/ジャーナリズムの研究者と実践者を架橋し、協働の契機を生み出していくことが、このプロジェクトの目的です。

日本の歴史の中で形成されてきた固有の差別問題に、被差別部落問題が挙げられます。この問題は、長年日本の人権問題における大きな課題でありながら、マスメディアにおいてそれを語ることはタブーとされてきました。その結果、被差別部落問題は、その差別構造がいまだ現存しているにもかかわらず、多くの人々から不可視な問題として日本社会の中に存在しています。しかし21世紀に入り、ますます多元化する日本社会において、われわれは社会のあらゆる声が反映される言論・表現空間の設計図をあらためて考えなければなりません。そのためには、過去から未来へとつづく、日本社会に根を張る差別の問題を抜きにしてそれを考えることはできないでしょう。長年この問題に向き合い、発言を続けてきたジャーナリストの話を聞きながら、日本の言論空間における多元性、日本社会の多元性について、理解を深めたいと思います。

講師紹介

角岡伸彦(かどおか のぶひこ)
兵庫県加古川市生まれ。被差別部落に生まれ育つ。関西学院大学社会学部卒業。神戸新聞記者などを経て、現在はフリーのノンフィクションライターとして活躍中。著書に『被差別部落の青春』(講談社)、『とことん!部落問題』(講談社)、『はじめての部落問題』(文春新書)、『ホルモン奉行』(解放出版社)、共著に『「同和利権の真相」の深層』(解放出版社)がある。

お問い合わせ
メディアと多元性(ダイバーシティ)事務局: iii.media.diversity@gmail.com
担当: 根津 弥